*All archives* |  *Admin*

分割で利益確定し、ドローダウンを軽減し収益の起伏をばらつかせる
自分のトレードルールで収益を上げづらい、または殆ど機能しない時期があります。
条件が揃わない時期は相場に参加する必要はありませんが、条件が揃いルール上売買をしなくてはならず負けが多い時期もあります。

現在私がメインにしているスイングトレードはたまに来る大きな波に乗り利益をとことん伸ばすことがキモですが、一般的に損小利大のトレードを目指すほど勝率が低下します。
このようなスタイルをメインとし収益が少しでも安定化する利益確定方法について記事にしてみましたが、スイングトレードに限らずデイトレードにも生かせる方法です。

そもそも期待値がプラスであれば勝率は低くても構わないのですが、勝率が極端に低いとルールが相場と噛み合わない時期に資金を大きく減らす可能性もあります。
大きく減らしてしまうと資金管理上最初と同じ数量の玉を張れなくなってしまいます。
こうなってしまうと後で大きく儲かる相場と巡り会っても当初の資金量より少なく相場を張らなくてはならないので収益も軽減します。
1回のトレードのリスクを0.1%以下に抑えればそんなに気にすることはないと思いますが、アクティブに1%程度相場を張るなら、もし10連敗すれば約9.5%程度の資金を失うと思います(1%以上はリスクの取り過ぎです。資金管理についてはこの記事を参照)。
最初から無尽蔵な資金を持っていないとドローダウンは非常に苦しいものになるでしょう。

一般的にはトレードする時間軸が長期なほどトータルで考えなければならない期間は長いです。(トータルでプラスであることが望ましい期間は、例えばスキャルピングなら数週間単位、デイトレなら1~3か月単位、スイングなら期間にもよりますが半年~1年、長期投資なら数年単位など、それぞれどれくらいの期間でトータルプラスを狙うのかは異なります)
トレードの条件が揃わなければ休んでいればいいだけの事ですが、条件が揃えばトレードしなくては確率、期待値、大数の法則が働きません。
手法が機能しない時期が勝率を減らします。
そして時間軸の長いスイングトレードだと機能しないスパンも長くなりやすいと思います。

ではそもそもなぜ低勝率のトレード方法を使わなくてはならないかというと、それが一番期待値が高いからです。
低勝率の損小利大のトレード程期待値が高いのです。
例えば自分のトレードルールで数百回エントリーした場合の統計を取った場合、一番収益が高そうなイグジットはどのようにすればいいのか検証したとします。
色々なやり方があると思います。
トレイリングストップ、+○○○円の固定利食い、損切り幅(リスク)の○倍額の固定利食い、等々。

しかし先述したように損小利大になる程勝率は低下します。
例えば最大収益が見込めるのがとある条件のトレイリングストップだとして、それを選択した場合、勝率が25%になるとしましょう。(※ここではできるだけ振り落とされず利益を伸ばすことが出来るよう緩めのトレイリングストップルールと仮定しているので勝率が低い傾向になります。あくまで例です)
25%の勝率だと大きい勝ちトレードが来るまで連敗により資金が減り続ける時期があります。
先に述べたように連敗があまりにも続くと資金が一時的に大きく減り最初の玉数を張れなくなります。
ですから期待値が高ければいくら勝率が低くても構わないというのは無尽蔵に資金を持っているトレーダーのみ許される考え方であり、資金の少ない個人のトレーダーにとっては机上の空論となります。

そこで、分割で利益確定するという方法があります。
まず、損切り幅に対して最大順行幅はどれくらいになるのかを常に記録しておきます。
もちろん最大順行幅で全玉利確することは神業以外の何物でもないので現実的に不可能ですが、あくまで記録だけを集計し、どう分布されているのか検証します。
仮に最大利益で利確できた場合プロフィット・ロスがどうなのか
利益が損失に対して0~1未満、1~2未満、2~3未満、3~4未満、4~5未満、5~6未満・・・(以下省略)とパターン分けし、どのように分布されているのか検証します。
また、損切り幅を考慮せず単純にきりの良い値幅で0~50円未満、50~100円未満、100~150円未満・・・(以下省略)とパターン分けするのもいいと思いますが、これはボラティリティに左右されやすいのでここでは前者を採用するとします。

どう分布されているか統計を取ると、50%のトレードは損切り幅分の含み益に達せずロスカットにかかる、つまり最大順行幅が損失幅に対して1未満であるとしましょう。
1~2未満は全体の20%、2~3未満が全体の10%、3~4未満から8~9未満までは全体の16%、10以上が4%だとします。
160130-b

一方、先程トレイリングストップを選択した場合勝率が25%であるとしていました。
25%のトレードはプラスとなり、75%のトレードがマイナスとなります。
しかし最大順行幅の統計を取ると50%のトレードはどうも損切幅分以上の含み益には達するようです。
つまりこのトレイリングストップ方法では含み益が一時的に損切り幅より大きくなったにも関わらず結果的にロスカットにかかるというケースも全体の25%程度あるということです。
160130-b1

期待値を大きくするならどうしてもこのような含み益を削ってしまうトレードに耐えなければなりません。
トレイリングストップをもっときつめにすると勝率は上がりますがすぐ振り落とされてしまい期待値が大きく下がってしまったので結局低勝率の緩めのトレイリングストップが一番良いという結果になったとしましょう。
しかし先述したように低すぎる勝率ではアクティブにトレードしていると資金を大きく減らす時期もあるというデメリットがあります。


そこで、玉を分割で利益確定するようにします。

例えば損切幅分の値幅ごとに玉を複数に分けて利確していくとします。
順行幅の分布具合によって利確する割合を決めるのが一番いいのですが、あまり複雑にしてもやりづらいのでここでは適当に決めるとして、最初に損切幅分の値幅で玉の30%を利確、次に損切り幅の2倍の値幅で玉の20%を利確、損切り幅の3倍の値幅で玉の10%、4倍額で10%、5倍額で10%、6倍額で5%、8倍額で5%、最後の10%は利確を設けずトレイリングストップ用(もしくは20倍額などまずヒットしなさそうな高額でもいいと思います)にするとしましょう。
この比率で玉を手仕舞いしていくと、最初の例によると全体の30%のトレードは含み益が損切り幅の1~2倍に達する結果となっていたので、30%のトレードは仮に残りがロスカットになっても損失は半分以下に抑えることができます。
2倍以上に伸びれば2回以上利確でき、残りはロスカットになってもプラスとなります。
順行するごとにトレイリングストップが引き上がる可能性も上がります。
また、0~50円未満、50円~100円未満、100~150円未満・・・というように固定利食い幅の方が統計的に良い結果なのならば、決めた固定幅ごとに利確してのでも良いのです。(ただし固定幅にするなら市場のボラティリティによって柔軟に考えた方が良いと思います)

このように決済していくと先程述べていた損切幅以上に順行するにもかかわらずロスカットになっていた25%のトレードがちょい負け、あるいはプラスになります。
160130-b2

この25%の部分の改善が収益の起伏をかなり緩やかにします。
勝率は若干ですが確実にアップします。
一部のトレードの損失も軽減します。
また、例えば損切り幅の6倍額まで順行していたのに一括売買だと結果2倍額程度でトレイリングストップとなっていたトレードも、玉を分割で6倍額まで大半を利確しているので、このようなケースのトレードの収益は上がります。


「こりゃいい方法だ!」と、一見トータルで高収益になりそうですが実はそうではなく、順行した玉の大半が薄利で利確となるので実はトータルでの収益は減ってしまいます
全体のうちの1%あるかないかのトレードが、10倍額以上でトレイリングストップ(最大順行幅でなくストップにヒットした時の利益が)となり莫大なプラスとなるので、これが一括売買だったとするとやはり分割での利益確定法よりもトータルで勝るのです。
しかし、このように分割で利確すると収益の低下と引き換えに収益の起伏が緩やかになります。
収益の起伏が減るほどドローダウンが軽減する可能性が高まります。
最大利益を放棄してでも収益をできるだけ安定させるというわけですね。
また、年に数回あるかないかのビッグトレードが、そんな時に限って体調不良や旅行などでトレードを休んでいた!なんてこともあるかもしれないので、やはり収益の起伏をばらすことは大切です。

そして、もちろん分割のパターンごとに収益がどうなっているかの統計取りも必要です。
標本とするトレードの数も数回、数十回では少なすぎます。
数百回はなければ統計的な信憑性は薄くなりますので注意が必要です。
また、自分がトレードできる時間帯の部分で統計を取らなくてはなりません。(朝から夜までトレードできるのか、ザラ場だけなのか、夜だけなのかで結果は違ってきます。もちろん重要指標発表時は持ち越すのか、手仕舞うのかも考慮します)
統計取りとはやり始めるとキリがない、本当に途方もない作業ですが、トレードで利益を出そうとするのならやらなくてはなりません。

あと、いくら統計を取ってもそれはあくまで過去の結果ですので、未来永劫絶対的に機能するというわけではありません
今後機能する保証は全くありませんが、統計を取った標本が多いほど機能する可能性は上がります。
トレードはその可能性、確率に賭ける行動とも言えます。

分割のバリエーションは無数にあると思います。
もうちょっと収益を安定させたいのなら最初に4~5割程度利確するとか、あるいは1度利確したら残り半分は同値にストップを変更するとか、やり方次第で更に損失となる確率を減らすことができます。
ただしこれはやりすぎると収益を大きく減らすことになり、期待値がマイナスになってしまう事もあります。
順行したらすぐ同値にストップを置くというやり方もありますが、同値撤退というのはそもそもテクニカル的な根拠はありません。
まあ損切り幅ごとに利確、固定幅ごとに利確というのもその値幅にテクニカルに根拠は全くないのですが・・・あくまで統計上どうなるかという問題ですね。
同値撤退というのも統計的に良い結果が出るのなら採用しても良いと思います。(私の場合適切なトレイリングストップ価格が遠すぎる場合は裁量で間を取り同値撤退することもあります。)
統計を参考にバランスを考えながら行わなくてはいけません。

低勝率によるドローダウンを軽減するためにはこのように分割で玉を決済していくのが有効です。
ただし、収益の起伏をばらつかせ緩やかにするのが目的であり、楽をするためではありません
逃げることばかりを考えると大きく利益を取れるべき場面を逃すことにもなるので、期待値がマイナスになる可能性があります。
そもそもトレードはリスクを取るという行為ですので、最初に決めたロスカット額はエントリーした時点で無いものだと腹をくくる必要があります。
ただでさえ収益の起伏を緩やかにするために最大収益を放棄し期待値を減らしているのです。
それをいつの間にか精神的な安泰を求め損を避けることばかりに集中するようになったり早く利確して楽になれるようどんどん利確幅を狭めていったりして期待値を下げ、トータルでマイナスになるという事にもなりかねません。

1回1回の負けに固執すると楽をしたくなります。
しかし、普通の人が楽に感じるやり方では利益は残らないと以前にも述べました。
楽をすればするほどトレードの期待値は下がります。
あくまで期待値がプラスのやり方であるという事がトータルで利益を出すための条件です。
それを理解した上で玉のイグジット戦略を組み立てると収益を少しでも安定化させる武器となります。

※ちなみに今回の記事で挙げた結果はあくまで例です、
エントリー方法、トレイリングストップルールなどにより結果は全然別物になりますので、ご自身のルールで統計を取るようにしてください。



何か参考になりましたら応援クリックをお願いします。

にほんブログ村 先物取引ブログ 日経225ミニ先物へ
にほんブログ村


日経225先物 ブログランキングへ


スポンサーリンク

プロフィール

ジョニー

Author:ジョニー
プロフィールはこちら

プライバシーポリシー

確率論・統計
検証・訓練
メンタル・姿勢
知識・戦略
資金管理
リンク
検索フォーム
スポンサーリンク
アクセスカウンター
オンラインカウンター
現在の閲覧者数:
お勧めのFX検証ツール
Forex Tester 3

私が愛用しているFXの再生ソフトとしてお勧めしています。実弾トレードを開始する前に検証は不可欠です。マルチチャートに対応しており再生スピードも調整可能!通常のプランならば一度購入すれば月額料金不要でずっと使用できます。本気で勝ちたいのならば検証しましょう。
管理人使用のFX業者
1通貨単位からの取引が可能。2015年スイスショックでレートを途切れず配信し続けた実績もあります。万一の事態に備え信頼性の高い業者を選ぶことは重要です。
当サイト管理人のバイブル
カテゴリ
新着記事
メールフォーム
メールを頂いた場合、内容を読者と共有したいと判断した場合は記事で紹介させていただく場合がありますのでご了承ください。

名前:
メール:
件名:
本文:

スポンサーリンク