*All archives* |  *Admin*

くじ引きやサイコロで大数の法則を実感
確率は数多くの試行回数をこなさなくては働かない。
常々ブログで言い続けています。
たった数回のトレードの結果で「何が悪かったんだ?」などと振り返ることに意味はありません。
たった数回のトレードで確実にプラスに持っていきたいなどと考えるのも勝率が限りなく100%に近い手法でない限り無理な話です。
一月にたった5回のトレードしかしていないのに「今月マイナスだった!何が悪いのか?」と反省してもどうしようもありません。
勝てないと悩むトレーダーは“試行回数をこなしていない”ということで、確率で勝つための土俵にすら立てていないという事が多いのではないでしょうか?
以前私もそうでした。
ネットや書籍などの情報を鵜呑みにして“少ないトレード回数で一発必中を狙う”のが賢く立ち回る方法だと勘違いしていました。

以前の記事でも書いていますが勝率50%は10回中5回勝てるという事ではないのです。
1000回中500回勝つ…というように数を多くして捉えなくてはなりません。
500回の負けの10回が連続で来ることもありえるのです。
だからたった数回数十回のトレード結果を気にすることは愚行なのです。

大数の法則を実感するには紙とペンとティッシュペーパーの空き箱とハサミを用意してください。
10枚のくじ引きを作り、例えば勝率3割を検証したければ3つアタリを作り、ひたすら何百回もくじ引きを繰り返してください。
そして当たれば〇、はずれれば×と記録用紙に記入してみてください。
思った以上に連敗するものだという事が実感できると思います。
逆に7割とかの高勝率でも連敗する時は連敗するものだということもわかります。
また、短い期間ごとに区切って結果を考えてみてください。
たかが数回ごとに区切ると勝率が思った以上に反映されていないという事も実感できます。
紙と空き箱がなければ割り箸でもいいですよ。
もしサイコロを持っているならばサイコロでもいいでしょう。

これをやってみるとトレードの連敗で落胆したり手法をいちいちいじくったりすることの無意味さを少しは理解できるのではないかと思います。
このくじ引きは完全にランダムですが、実際相場はトレンド相場やレンジ相場などの相場環境によって勝ち負けの波は更にぶれます。
一時的な浮き沈みで心が揺さぶられたらいつまでも軸が定まりません。

トレードはチャートがあるのでどうしても「値動きを高精度で読む技術というものがあるのではないか?」と考えてしまい、完全にランダムなくじ引きなんかと一緒にできるか!と考える方もいらっしゃるかもしれません。
しかしトレードは上がるか下がるかを当てるだけという単純なものではありません。
それは手仕舞いというものがあるからです。
仕掛けをした後どこを利食いにし損切りにするかで勝率は全く変わり、思った以上に複雑です。
それを高精度で当てるなどという芸当は神業でしょう。
だからくじ引きと同じように考えることが統計から導き出された期待値に基づきトレードするという行動のための第一関門となるのです。


スポンサーリンク

手仕舞い込みで考えるのが重要な理由
例えば上がる確率55%のところで買えば、負け45%との差である10%により利益を出すことができる…初心者の頃はこう考えていました。
しかしこの考え方は全く現実的ではありません。
そもそも上がる、下がるというのが曖昧です。
いくら仕掛けをした後上がっても利食いにヒットせずに再び下落し損切りにかかってしまうこともあります。
つまりどこで手仕舞うかという事により確率は全く変わってくるのです。
手仕舞い込みで考えなくてはならないのです。

仕掛けをした後指値の利食い幅と逆指値の損切り幅を1:1に設定した場合、数をこなせば勝つ可能性は50%に収束されそうに思えますが、現実はスプレッドにより勝率は50%以下でマイナスとなってしまいます。
利食い幅を損切り幅に対して大きくすればするほど勝率は低くなり、その逆ならば勝率は高くなります。
では勝率55%になるようにするにはどうしたらよいか?
必然的に個々のトレードの損益比率は利益<損失となってしまいます。
勝率55%で損益比率が利益=損失などという聖杯はありません。

ならば手法が機能しやすい相場環境だけ仕掛けをすれば勝率55%で利益>損失を狙えるのではないか?
こう考えるのですが、実際はうまくいきません。
事前に勝つか負けるかなどという事はわからないからです。
「そんなはずはない!支持線や抵抗線、時間、オシレーターなどを勘案すればできるはずだ!」と思うかもしれません。
それで勝ち続けることができるのならそれで大いに構わないのですが、私はどれだけ様々な要素を組み合わせてもわからないものは結局わからず、ルールを複雑化させ判断に迷いを生じさせ、更にフィルター過剰により確率を働かせるための試行回数を減らすだけだという結論に至りました。

以前はひたすら高勝率を求めていましたが、一貫したトレードを行う以上高勝率では個々のトレードの利益は損失よりも小さくせねばなりません。
高勝率かつ損小利大を狙うには値動きを当てる精度が高くなくてはなりませんが、値動きを当て続けることは無理なのです

大切なのは勝率ではなく期待値なのです。
例えばチャートを見ると価格は波を描くように上下することが多いです。
この波の天井・底付近を捉えれば大きな利益を取れると考え、価格の天井や底、つまり価格が反転する確率を求めようとしますが、これは実用的ではありません。
価格が反転する確率を求めても手仕舞いが考慮されていないため期待値が不明だからです。
別に天井や底付近を狙うのは良いのですが、必ず手仕舞い込みの期待値を把握しなければなりません。

手仕舞い込みで統計を取らねば実践では使えないのです。
いくら価格の波が反転しやすい局面で仕掛け続けても利食いは小さく、損切りは大きくしていてはトータルで勝てません。
また、いつも書いていることですが試行回数が少ないルールでは確率が働くまでの期間も長くなります。
数回、数十回で勝てないことがあるのは当たり前であり、数百数千とこなして初めてトータルで勝っていれば良いのです。
期待値がプラスであるという裏付け、期待値に収束されるまでの試行回数。これが必須なのです。


スポンサーリンク

「トレード回数は少なくした方がいい」というのはルールを確立していない初心者がせめて資金を急速に減らさないようにするための助言に過ぎない
多くのトレーダーはポジポジ病を経験すると思います。
そのせいか「トレード回数は少なくした方がいい」とよく言われますが、これは確率論に基づきトレードするならば間違いです。

大数の法則の記事でも書いていますが、確率というのは非常に数多くの標本がないと働きません
ですから試行回数が少ないと確率が働くまでに膨大な時間がかかってしまうのです。
それを理解したうえで少なくするのなら良いのですが、実際は「週に2~3回のトレードで確実に月プラスにしたい」などといった無茶な目標を立ててしまいます。
これは大数の法則を勘案すると現実的な目標ではないのです。
このような目標を立ててしまうと結局“正解を選ぶ精度を高めなくてはならない”となり、トレードがどんどんおかしな方向に行ってしまいます。

例え勝率80%の高勝率の手法だとしても、1000回中200回は負けるのです。(この記事にもそのような内容を書いています)
そのうちの10回が連続してやってくることも理論上あり得ます。
これを10回に2回しか負けないと勘違いしていると何連敗かすれば失望してしまいます。
兎にも角にも確率を働かせるためにはまず試行回数が重要なのです。

もちろん無秩序に感情的なトレードを数多くこなすとあっという間に資金はなくなります。
ですからルールを全然確立していない初心者にはせめてそうならないようにトレードを少なくしろという助言はあながち間違いではありません。
しかし、ルールを構築する段階に至れば試行回数は必ず勘案しなくてはいけません。
自分のルールは過去長期間のチャートによるとどれくらいの仕掛けの回数があるのか。
どれくらいの回数をこなせばトータルでの収益がプラスになっているのか。

データをしっかり把握しておけば確率が働くスパンや回数を頭に入れておきながらトレードをすることができます。
そうすればデータが示しているので連敗しようが不遇の期間があろうが仕方のないことだと割り切ることができます。

値動きを当てる才能があれば別に少ないトレードで一発必中を狙ったって良いのですよ。
ですが私はどうやってもそれは不可能だと思い知りましたので頼れるのは統計と期待値だけなのです。
その期待値に収束させるためには試行回数を勘案しなくてはならないということです。
期待値、試行回数、ドローダウンなどのデータを把握し、無茶な収益目標は立てずに淡々とトレードするのみです。


スポンサーリンク

このブログで述べている“確率”とはカテゴリー的な意味合いで用いており、確率に基づくトレードとは“期待値が正の行動を取り続けるトレード”の事を指す
言いたいことはタイトルの通りなのですが、一般的に確率でトレードしなさいというと「高確率の箇所を狙って仕掛けをするトレード」といったイメージをされてしまいがちなのでこのような記事を書くことにしました。(以前からずっと書き続けていることですが復習のつもりです)

Wikipediaで“期待値”を調べてみると「確率論において、期待値(きたいち、英: expected value)は、確率変数の実現値を, 確率の重みで平均した値である。」とあります。
期待値というものが数学の確率という分野にあります。
ブログで確率論でトレードするという言い方をよくしますが、それは詳しく言うと“期待値が正の行動をとり続ける”というトレードとなります。

この足形が出れば〇〇%の確率で価格が反転する、これだけの時間・値幅上昇すれば〇〇%の確率で価格が反転する、このテクニカル指標がどこどこに達すれば〇〇%の確率で価格が反転する…などの統計による確率はそれだけでは実践で役に立ちません。
手仕舞いが考慮されていないからです。
例え価格が70%反転するとしてもどこで利食い・損切りするかで勝率は全く変わってきます。
どこどこで仕掛けをしてどこどこで手仕舞いをしたという条件があり、初めて使い物になるデータとなります。

確率の罠とでも呼びましょうか。私も以前確率は価格が反転するかそうでないかという視点で考えていました。
支持線抵抗線、日柄、値幅、テクニカル指標、様々な要素から高確率なポイントを探し当てようとしていました。
統計を勘案すると確かに高確率で勝てそうな気がします。
しかし、うまくいく時はうまくいくのですが、うまくいかない時は高確率なはずなのにこれでもかというばかりにうまくいかない。
原因としては、
・確率はそもそも数多くの試行回数がなくては働かない(フィルターが多すぎて試行回数が少ないので不遇の連敗が堪える)
・価格の動向だけにとらわれており、どこで手仕舞いするかで勝率が全く変わってくるかという事が抜けている
・高確率な要素が複合すればより高確率になると思い込んでいたが、そもそも本当にその条件で他全ての箇所をエントリーした場合どうなるかという事を考えられていない。結局都合の良い箇所のみ厳選してエントリーすればいいという自分勝手な希望的観測のみ。

今思えばこのようなことが挙げられます。

結局価格が反転するといった確率などはそれだけでは使い物にならないという事です。
具体的な手仕舞い込みでデータを出さなくてはならないのです。
また、手仕舞い込みでデータを出しているのなら必然的に低勝率=損小利大高勝率=損大利小となります。
高勝率がダメと言っているのではありません。
期待値がプラスならば損大利小の高勝率のトレードでもいいのです。
ただし、高勝率で損小利大というのは一貫したトレードを行う以上ありえません。
ごく一部の相場環境ではそういう場面もありますが、そこだけをピンポイントで狙うのは予知能力がない限り不可能です。
もし損小利大かつ高勝率でトレードを行おうとしているのなら、そのルールは“当てなくてはならないルール”ということでしょう。
自分の都合の良い箇所だけでエントリーすることしか考えていないと言えます。
過去の私がそうでした。

価格がどうなるだのの確率でなく、期待値に焦点を当ててから一皮むけたと今では思います。
当て物を勝ち続けることはどうやっても無理でした。
損小利大かつ高確率を追い求めた当て物のトレードをやめて、統計から算出した期待値に沿って仕掛けと手仕舞いを淡々と作業のようにマシーンのごとく繰り返すトレードにしてからやっと自分の型が定まりました。


スポンサーリンク

プロフィール

ジョニー

Author:ジョニー
プロフィールはこちら

プライバシーポリシー

確率論・統計
検証・訓練
メンタル・姿勢
知識・戦略
資金管理
リンク
検索フォーム
スポンサーリンク
お勧めのFX検証ツール
Forex Tester 3

私が愛用しているFXの再生ソフトとしてお勧めしています。実弾トレードを開始する前に検証は不可欠です。マルチチャートに対応しており再生スピードも調整可能!通常のプランならば一度購入すれば月額料金不要でずっと使用できます。本気で勝ちたいのならば検証しましょう。
アクセスカウンター
閲覧者数
現在の閲覧者数:
カテゴリ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文: