2022-03-15(Tue)
何も知らない初心者の頃はポジポジ病で無駄な取引を連打、またはオーバーロットでの取引で大損するミスが多いという印象です。
しかしある程度知識がついてくるとポジポジ病の逆であるエントリー恐怖症、イップスを経験する方が多いと思います。
なまじ知識があるため様々な不安要素を考えてしまい、リスクを嫌ってしまうのですね。
いざエントリーしようとしてもマウスをクリックできない。
そしてやっぱり思い通りの方向に飛んだので悔しがって逆上し慌ててエントリー。
しかしロスカットとなり、あの時躊躇さえしていなければと後悔。
今度は早くエントリーするぞとエントリーを実行。
しかし躊躇なくエントリーした時に限ってロスカットとなり失望(笑)
次のトレードはそれを引きずりエントリー躊躇の繰り返し。
こんな負のサイクルを経験した方は多いと思います。
私もそうでした。
私はどちらかというと無謀な勝負をするミスよりも、このエントリー恐怖症に悩まされる時期の方が圧倒的に長かったのです。
慎重な性格ゆえ損切りできず口座破壊するような大損をすることは一度も無かった半面、エントリーを渋っていつまでもトントン~ちょい損が続くという負のサイクルで長い事苦しみました。
今ではその悩みを解決していますので、どうやって克服したのかを私の経験を踏まえ書いてみようと思います。
まずエントリーを躊躇する原因。
これの根本的な理由は、“トレードに確実を求めている”という事にあります。
頭ではわかっているのですよ。
毎回のトレードで勝てるわけはない。
勝ったり負けたりを繰り返しトータルで勝てればいい。…ということが。
しかし躊躇するという時点で“損を恐れている”のです。
頭では負ける時もあるという事はわかっているのですが心の底からリスクを受け入れておらず、損したくないという感情が沸き起こっているのです。
損切りになるトレードはしたくない。
出来る限り損切りは避けたい。
なんとか確実に勝てるエントリーポイントはないものか?
ここは確実には勝てないかもしれない。
なのでどうしてもクリックできない。
このような思考となっているわけです。
相場で確実なことなどありませんので確実に勝てるポイントなど事前には絶対にわからないのにも関わらず、ありもしない幻想を抱きトレードに確実を求めるのです。
こういうトレーダーに限って「ロスカットになった。やはり見送るべきだった」、「見送ったら思った方向に飛んだ。やはりエントリーすべきだった」、「見送ったらやっぱり損切りになっていたので命拾いした」などという結果論に捉われた振り返りをしたりします。
損することを心の底から受け入れるにはどうすればいいか?
これは気合や根性だけではどうにもなりません。
メンタル本など何十冊読もうが決して解決しません。
自分のルールの不透明さに原因があるからです。
すなわち自分のルールの客観的な期待値を把握していないことが原因です。
もし10本あるくじでくじ引きをし、そのうち3本は当たりで引くと3万円プレゼント、残り7本のはずれを引くと1万円没収。
これを所持金100万円で400回挑戦できるとどうでしょう??
喜んで引きますよね。
期待値は1本あたり2000円です。
くじを引く前に躊躇したりしないはずです。
はずれを引いていちいち何かを反省したりウジウジ悩んだりすることもないはずです。
つまり個々の結果に捉われることがないという事です。
しかしトレードはチャート分析をしっかりこなし、トレードプランをしっかり立てれば値動きを当てる精度を高める事ができるのでは?という幻想を抱いてしまうゆえ、自分の裁量判断が冴えていなければ期待値がプラスにならない。
つまり“うまく判断する前提のルール”で運用しようとするから損することを恐れエントリー恐怖症となってしまうのです。
うまく判断できない場合は期待値がプラスにならないのでそうなるのも当然です。
ネットや書籍には真偽が定かでない情報、胡散臭い情報が氾濫しているゆえ、本当にそれをしているかわからないような“うますぎるトレード内容”を鵜呑みにして自分もいつかうまい判断ができるはずだという思い込みが起きてしまうのです。
エントリー恐怖症を克服するには“うまい判断をしなくても期待値がプラスである”という裏付けのあるルールが必要です。
つまり期待値がプラスのシステムを作るのです。
そもそもルールというものはシステムの裏付けがあって初めて機能するものです。
例えば「上昇トレンドの時は押し目買いをする。支持線とフィボナッチが重なるところで買う」
このような取り決めは一見もっともらしく聞こえますが、全くルールとしての体を成していません。
何をもって上昇トレンドと定義するのか?
支持線はどう定義するのか?
買うのは指値か?それともローソク足を抜けたところなどにするのか?
他にも様々な厳密な取り決めが必要となります。
そして、機械的にそれを大量に執行した場合の期待値がどうなのかを把握せねばルールとは呼べないものとなります。
勝率が高い方が優れたルールだという幻想を抱いているうちは期待値がプラスのシステムを考え付くのは難しいと思いますが、幻想や常識に捉われずに今まで自分が損し続けてきた行動の逆をルールに組み込んでやると案外期待値がプラスのルールは出来上がるものです。
私もこれができた時は「盲点だったーーー!!!」と驚きました。
勝っているトレーダーはうまい判断をしているはずだという固定観念に捉われすぎていたのです。
ただし期待値がプラスというのはあくまで大量の試行回数をこなした上での話ですよ。
400回、500回と大量にこなした上でプラスとなるので、途中経過でドローダウンが来るのは当たり前です。
ドローダウンが無いようなシステムはありえません。(そんなシステムがあると言う輩がいれば100%詐欺です!)
なので月にエントリー回数が2,3回しかないようなルールでは確率に収束するのに10年以上かかってしまうこととなり現実的ではありませんので注意が必要です。
期待値がプラスという裏付け。
私がエントリー恐怖症を克服できた理由はこれ以外にありません。
うまいトレードをしようと努力しても結局“相場の未来はわからない”という現実を突きつけられ続け、一生勝てるようにはならなかったでしょう。
この記事を書いている時ちょうどトレード歴10年くらいになりますが、未だにうまい判断など出来る気がしません(笑)
信用できるのは自分のシステムだけなのです。
しかしある程度知識がついてくるとポジポジ病の逆であるエントリー恐怖症、イップスを経験する方が多いと思います。
なまじ知識があるため様々な不安要素を考えてしまい、リスクを嫌ってしまうのですね。
いざエントリーしようとしてもマウスをクリックできない。
そしてやっぱり思い通りの方向に飛んだので悔しがって逆上し慌ててエントリー。
しかしロスカットとなり、あの時躊躇さえしていなければと後悔。
今度は早くエントリーするぞとエントリーを実行。
しかし躊躇なくエントリーした時に限ってロスカットとなり失望(笑)
次のトレードはそれを引きずりエントリー躊躇の繰り返し。
こんな負のサイクルを経験した方は多いと思います。
私もそうでした。
私はどちらかというと無謀な勝負をするミスよりも、このエントリー恐怖症に悩まされる時期の方が圧倒的に長かったのです。
慎重な性格ゆえ損切りできず口座破壊するような大損をすることは一度も無かった半面、エントリーを渋っていつまでもトントン~ちょい損が続くという負のサイクルで長い事苦しみました。
今ではその悩みを解決していますので、どうやって克服したのかを私の経験を踏まえ書いてみようと思います。
まずエントリーを躊躇する原因。
これの根本的な理由は、“トレードに確実を求めている”という事にあります。
頭ではわかっているのですよ。
毎回のトレードで勝てるわけはない。
勝ったり負けたりを繰り返しトータルで勝てればいい。…ということが。
しかし躊躇するという時点で“損を恐れている”のです。
頭では負ける時もあるという事はわかっているのですが心の底からリスクを受け入れておらず、損したくないという感情が沸き起こっているのです。
損切りになるトレードはしたくない。
出来る限り損切りは避けたい。
なんとか確実に勝てるエントリーポイントはないものか?
ここは確実には勝てないかもしれない。
なのでどうしてもクリックできない。
このような思考となっているわけです。
相場で確実なことなどありませんので確実に勝てるポイントなど事前には絶対にわからないのにも関わらず、ありもしない幻想を抱きトレードに確実を求めるのです。
こういうトレーダーに限って「ロスカットになった。やはり見送るべきだった」、「見送ったら思った方向に飛んだ。やはりエントリーすべきだった」、「見送ったらやっぱり損切りになっていたので命拾いした」などという結果論に捉われた振り返りをしたりします。
損することを心の底から受け入れるにはどうすればいいか?
これは気合や根性だけではどうにもなりません。
メンタル本など何十冊読もうが決して解決しません。
自分のルールの不透明さに原因があるからです。
すなわち自分のルールの客観的な期待値を把握していないことが原因です。
もし10本あるくじでくじ引きをし、そのうち3本は当たりで引くと3万円プレゼント、残り7本のはずれを引くと1万円没収。
これを所持金100万円で400回挑戦できるとどうでしょう??
喜んで引きますよね。
期待値は1本あたり2000円です。
くじを引く前に躊躇したりしないはずです。
はずれを引いていちいち何かを反省したりウジウジ悩んだりすることもないはずです。
つまり個々の結果に捉われることがないという事です。
しかしトレードはチャート分析をしっかりこなし、トレードプランをしっかり立てれば値動きを当てる精度を高める事ができるのでは?という幻想を抱いてしまうゆえ、自分の裁量判断が冴えていなければ期待値がプラスにならない。
つまり“うまく判断する前提のルール”で運用しようとするから損することを恐れエントリー恐怖症となってしまうのです。
うまく判断できない場合は期待値がプラスにならないのでそうなるのも当然です。
ネットや書籍には真偽が定かでない情報、胡散臭い情報が氾濫しているゆえ、本当にそれをしているかわからないような“うますぎるトレード内容”を鵜呑みにして自分もいつかうまい判断ができるはずだという思い込みが起きてしまうのです。
エントリー恐怖症を克服するには“うまい判断をしなくても期待値がプラスである”という裏付けのあるルールが必要です。
つまり期待値がプラスのシステムを作るのです。
そもそもルールというものはシステムの裏付けがあって初めて機能するものです。
例えば「上昇トレンドの時は押し目買いをする。支持線とフィボナッチが重なるところで買う」
このような取り決めは一見もっともらしく聞こえますが、全くルールとしての体を成していません。
何をもって上昇トレンドと定義するのか?
支持線はどう定義するのか?
買うのは指値か?それともローソク足を抜けたところなどにするのか?
他にも様々な厳密な取り決めが必要となります。
そして、機械的にそれを大量に執行した場合の期待値がどうなのかを把握せねばルールとは呼べないものとなります。
勝率が高い方が優れたルールだという幻想を抱いているうちは期待値がプラスのシステムを考え付くのは難しいと思いますが、幻想や常識に捉われずに今まで自分が損し続けてきた行動の逆をルールに組み込んでやると案外期待値がプラスのルールは出来上がるものです。
私もこれができた時は「盲点だったーーー!!!」と驚きました。
勝っているトレーダーはうまい判断をしているはずだという固定観念に捉われすぎていたのです。
ただし期待値がプラスというのはあくまで大量の試行回数をこなした上での話ですよ。
400回、500回と大量にこなした上でプラスとなるので、途中経過でドローダウンが来るのは当たり前です。
ドローダウンが無いようなシステムはありえません。(そんなシステムがあると言う輩がいれば100%詐欺です!)
なので月にエントリー回数が2,3回しかないようなルールでは確率に収束するのに10年以上かかってしまうこととなり現実的ではありませんので注意が必要です。
期待値がプラスという裏付け。
私がエントリー恐怖症を克服できた理由はこれ以外にありません。
うまいトレードをしようと努力しても結局“相場の未来はわからない”という現実を突きつけられ続け、一生勝てるようにはならなかったでしょう。
この記事を書いている時ちょうどトレード歴10年くらいになりますが、未だにうまい判断など出来る気がしません(笑)
信用できるのは自分のシステムだけなのです。
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