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オプション売りでの損失限定とクレジットスプレッドの期待値
この前は為替のチャートについて書いたので今日はオプションの話でも。
為替や日経は過去のチャートがいつでも見られるのでどこどこで仕掛けて手仕舞いした場合の客観的な期待値が検証可能ですが、オプションは過去の値動きのデータがないので検証が難しいです。
IVがどうであったとかはある程度わかりますが数多くの銘柄のプレミアムが細かくどう動いたのかはわかりませんね。
ですから私の場合客観的なデータと言えば「SQまでホールドした場合にどうなるか」という材料を使っています。
SQまでホールドした場合権利行使価格に到達する確率が過去約340回分のSQ値を用いて「SQ●日前にポジションを持った場合●%」というのがいつでもエクセルでわかります。

オプションの売りは権利行使価格に到達しようとすると加速的にプレミアムが増加し、更に複数枚売っていてIVが急増した場合ベガが効いてくるとシャレにならない含み損となります。
SQまで耐えていれば助かったとしても証拠金不足で強制決済となってしまうと一番不利なところで降参させられることになりかねません。
こうならないために有効なのは外側の権利行使価格を同枚数買っておくことです。
こうすれば完全に損失は限定されます。
更にこの組み合わせは期待値を算出できます。
例えばプット21500を1枚売って21250円を1枚買った場合、理論上最大損失は25万円に限定されます。
それで、損失が最大になるのはSQ値21250円以下となりますので、例えばSQに21250円以下になる確率が2%ならば、5円以上の受取プレミアムがあれば一応期待値はプラスとなります。(実際は手数料もあるので5円丁度だとちょいマイナスですが)
例えば全てのケースで受取プレミアムが10円の場合、100回中、98回は10000円の勝ち、2回は25万円の負けとなりますので1トレードの期待値は4800円となります。
コツコツドカントレードですが期待値はプラスです。
まあかなり大雑把ですけどね。
そもそも日が変われば値動きにより確率は変動するのであくまで仕掛けたその日にどうであるという確率しか割り出せませんし、例に挙げたケースの21500~21250円間の微妙な部分でINする確率が急増した場合期待値が歪む可能性もあるかもしれません。
とは言え参考にはなります。
裸売りは歴史を塗り替えるほどの変動があった場合損失がどこまで膨れ上がるか計り知れませんので客観的な期待値は不明ですが、このようなクレジットスプレッドなら最大損失も限定されるので計算もしやすいでしょう。
もちろんただ毎月機械的に闇雲に仕掛けるのではなくチャート主体で仕掛けを判断します。
波動、日柄や支持抵抗線なども加味します。
その時下落を取りにいく先物ショートのポジションを持っていれば暴落に対してより安全です。

オプションの売りが怖いというのはリーマンショックや震災時に多くの破産したトレーダーを出した印象が強いからだと思います。
確かにブラックスワンに遭遇すると一撃死となる可能性もあります。
ですが損失限定のスプレッドを組むと致命傷を回避することは出来ますし、ある程度客観的な期待値もわかります。
クレジットスプレッドはIVが高まった時でないと充分な受取プレミアムを確保できませんが、IV高騰時は大きいチャンスとなります。
IV高騰時で、更に既に下落の波に乗って含み益のあるミニやCFDがあれば積極的に仕掛けることも多いです。(ちなみにこの戦略はコールでは期待値がプラスの受取プレミアムを受け取るチャンスはほぼ無くプットのみです)
以前私は状況を加味してレシオスプレッドを組むことも多々ありましたが突発的なブラックスワンに対処するには損失無限大のレシオスプレッドはやはり危険なので損失限定のポジションを取るよう考えなおしたりもしました。

トレンドフォロァーであるCFD、FXはトレンドのある時に大きく儲けトレンドのない時期は不遇の時期を過ごすことになるのですが、オプションの売りは高勝率ですのでトレンドのない時期の不遇をコツコツカバーする上でも有効です。
ただしヘッジ無しの裸売りは一撃死するポジションなのでご注意を。
マーケットのクローズ中に重大事故が遭った場合完全に対処不可能です。
退場どころか借金まで背負う可能性があるので信用売りや先物よりも遥かに怖いのがオプションの裸売りです。
あと最低限デルタ、セータ、ベガ、ガンマの理解も必要です。

(※震災時に証券会社によってはオプション売玉が0枚に規制されたことがあったようなので相場の急変時は証券会社の対応を注視する必要があります。買いと売りを組み合わせた真っ当な損失限定ポジションも無理矢理解除されたらたまりませんね)


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トレイリングストップの位置
トレンドに追従して玉を引っ張るというトレードスタイルの手仕舞いはトレイリングストップが最適ですが、大なり小なり最後に決済する時の“含み益の減少”が避けて通れません。
現に私も為替で1000pips以上の利が乗っていたのに決済したときは700pipsくらいだったとか、米国株CFDで3000$以上の利が乗っていたのに決済したらそれより600$程度下で利確だったなんてこともあります。
含み益を失うのは悔しいですよね?
最も含み益が載った瞬間を体感していなければそんな悔しさは起きないのに、なまじその瞬間を味わっているのでそれを失う心理的負担を味わうのです。
これは完全に人間の勝手な都合というか、思い込みです。
ただ悔しいと感情が揺れ動いているだけで戦略とは無関係です。
ですが人間である以上どうしてもこのような感情を抱いてしまい、次からは手法を変えてしまおうと余計な事をしでかします。

発想を転換させ、切り捨てる含み益はトレンドに追従するための保険料だと思いましょう。
ロスカットは破産しないための保険料です。
多くの場合ロスカットしないで助かっても1度の失敗で破産します。だから保険料を払います。
それと同じで、切り捨てる含み益はトレンドにしっかり追従するための保険料なのです。

そもそも買うなら何円以上のゾーンで買うのか?売るのなら何円以下のゾーンで売るのか?(例えば75MAを割らない限り上昇相場継続と仮定し、サインが出たら買う)
買いポジを持っている場合、もし適当にそれを値ごろ感で利確してしまいノーポジになってしまったとしましょう。
でも買うと決めているゾーンまでなら再び買うはずです。
買う前提が崩れていないからです。
さっきうっかり利確してしまったことを後悔しながらも買い玉を建てなくてはなりません。
だったら買う前提が崩れるまで玉を保持し、それが崩れたところをロスカットラインなりトレイリングストップとすればいいのです。
こうすれば撤退したことを後悔し新規にリスクを取る必要はありません。(ピラミッティングする場合は追加仕掛けをしますが)

買いポジを持っていたが撤退し、その後新規にリスクを取りロスカットにかかれば当然損失を出します。
つまり保持した玉の含み益の減少はその新規のリスクと同等に考えればいいのです。
こう考えれば私は含み益の減少でいちいち悔しい・残念な思いをすることが軽減されました。
うっかり利確してしまい、しかしやはり再びサインが出て余計に高い価格で再仕掛けせねばならないということが防止されるのです。
玉を、買う(または売る)前提が崩れていない限り保持すればトレンドに追従できる確率が上がります。
トレンドフォロァーはまず「利確しない」という事が最初の関門でしょう。
しかし利確したくてたまらなくなるのは人間の強烈な本能です。
これに抗うことは容易ではなく統計の裏付けが必要ですが、それでも何度も余計な事をやらかしてしまいます。
やらかしそうになった時は“買う(売る)前提が崩れない限り利確しないことが結果的に得することになる”と言い聞かせるべきです。


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利益の源泉
ボラティリティ、トレンドは利益の源泉です。
まあ損切りしないトレーダーにとっては損失の元凶ですが(笑)
ボラティリティが高ければ何らかの時間軸でトレンドが発生しているでしょう。
トレンドが発生している相場は容易く利益を得ることができます。
相場では13年度のアベノミクス相場のように素人でも誰でも儲かってしまう時期が稀にあります。
トレンドが発生していれば仕掛けの位置が適当でも儲かってしまいます。

最近の相場では原油が非常に強い下落トレンドを描いています。
例としてMT4の1時間足でチャートを見てみましょう。

ピラミッティングが真価を発揮する相場です。

原油CFD  1時間足

181128-1.png


日経も9月ごろから値動きが大きく利益の出やすい相場付きです。

日経CFD  1時間足

181128-2.png


逆に下のチャートの黒丸の部分のようにちゃぶついている相場付きだと儲かりにくいです。
トントンや損失を積み重ねる時期にもなるでしょう。
(あくまで1時間足を見た場合ですので、異なる時間軸での取引はまた変わってきます)

181128-3.png


トレンドに乗ることができ、利を伸ばせばそれまでの損失を埋めてお釣りが出るほどの収益となります。
スイングがメインで常にチャートを見ていられない私のような場合は損切り幅を多少広めにとっておくとノイズにかかる確率が減ります。
例えば今までは買う場合、押し目と仮定したポイントの安値を割ったところがロスカットラインでした。
しかしどうせ75MAくらいまでは押しても反発すれば再仕掛けするのでそこも含めてロスカットラインにしてもよいのでは?と考え検証したところ、再仕掛けの手間が省けチャートをチェックするスパンにもゆとりが生まれました。(ただし時間の経過とともにMAの位置は変わるのでストップも引き上げで徐々に損失軽減)
その分損益比率は悪くなりますがロスカットになる確率も前よりも減るのでロットもそんなに減らさず1度のトレードの損失額も上げることとなりました。
また、場を見ていられない時にストップにかかりその後出現した再仕掛けのポイントを逃してしまい置いて行かれる確率も減りましたね。
まあこの辺の細かいことは自分の生活スタイルに合ったものにすればよいので期待値が正で破産確率が極めて低いのなら決めてしまえば何でも良いでしょう。
生活スタイルに合わせ手法を微妙に調整することはたまにあります。

話がそれてしまいましたが、トレンドに乗ることが利益の源泉です。
初心者がやらかしてトータルで沈むコツコツドカンの逆を行くのでトレードを繰り返すうちにいつの間にか口座残高が増えているのです。

ここで問題なのが、そのビッグトレンドがいつ発生するのか?
これは残念ながらわからないのです。
兆候らしいものを感じることはありますが絶対的な事は何一つ言えません。
不明確なうちにリスクを取らなくてはならないのです。
完全にわかった頃にはトレンド終焉なんてことになります。

わからないことを見極めようとして自分のトレードに完璧を求めだすとどこもエントリーできなくなります。
冒頭に挙げたチャートをもう一度見てください。
原油は売れば簡単に儲かりそうですよね?
日経も赤い矢印の部分で買い、青い矢印の部分で売りで大きな利益になります。
こんなにもわかりやすいチャートなのに一向にトレンドに乗ることができないのならば完璧病の可能性があります。
私も過去にはこの症状でした。
統計を取ると値幅や値動きの時間の平均などがわかってきます。
だから「ここまで上げたらひとまず反発しそうだからロスカットになる可能性が高く売れないなあ」などと理由をつけてエントリーを見送りだすのです。
中途半端につけた知識が邪魔をする時期です。

しかし根本的な勘違いがあります。
順張りでトレードするのです。
順張りとはトレンドの恩恵を受けることです。
そしてトレンドとはそもそもそんなに発生しないものなのです。
つまり“例外を狙う”という発想で臨まなくてはなりません。
それなのにロスカットになりたくないといって理由をあれこれ持ち出してトレードを躊躇する。
これは支離滅裂です。

トレンドの恩恵を受けたいのなら不遇の時期は耐え忍び、滅多にないトレンドが発生すればリスクをしっかり取らなくてはなりません。
でないと簡単に儲かるチャートで常に置いて行かれることとなります。
そして機会損失がかさみトータルでの勝ちをつなげることができません。
トレンドに乗りたければしっかりと小さなリスクを確実に取り続けることです。
そして乗ってしまえばトレイリングストップでしっかり引っ張る。
トレイリングストップも完璧な設定は不可能ですから浅めのトレイリングストップと深めのトレイリングストップなどそれぞれ分割で決済すればどのような結果になってもそこそこ納得がいくものとなり心理的にも負担が少ないです。
引っ張っている全ての玉を浅めのトレイリングストップだと小さな利益を確実にものにできる分本当に大きい波の時はすぐ振り落とされますし、全て深めのトレイリングストップだと含み益の減少が大きくドローダウンが激しくなるので、分割で利確しその中間に収めようとする思惑です。

以前チャートを用いた例の記事を今後も増やしてほしいとのメールを頂いたので今日は久々にチャートを載せてみました。
何か参考になりましたら幸いです。
ただし実行に移す前に必ずバックテストして検証してください。
そして納得いく部分だけ取り入れるようにしてくださいね。


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休むも相場とは
まずはシステムで厳格なトレードをこなし、期待値が正のトレードを繰り返し確率に収束されていくことを理解することを常日頃から書いています。
こう書くと私が全く相場観を働かせておらず機械的にトレードをこなしているのかと思われるかもしれませんが、一概にそうでもありません。

検証したときや、日頃運用していて自分のシステムが働かない相場環境がどういう時なのかだいたいわかります。
これはパラメーターで機械的に表すのが非常に難しいです。
プログラム化することが難しいのですが、チャートを見ればわかるだろという話です。
例えば短期移動平均線が長期移動平均線よりも上にあれば上昇相場というように仮定して、こういう時に何かしらの条件が作用してエントリーサインが発生するとします。
しかしいつも書いているように価格の動きが第一であり、短期線>長期線だから上昇相場なのではなく、上昇相場だから結果的に短期線>長期線の並びになっているだけなのです。
他のテクニカル指標にもすべて当てはまります。
価格の動きがあってテクニカル指標は後付けされているだけなのです。
だから短期線>長期線の並びだからといってなんでもかんでも上昇相場だと決めつけると、移動平均の上下を行ったり来たりするレンジ相場では全くトレンドフォロァーの手法は機能しません。

ぐちゃぐちゃしたレンジ相場は無理にパラメーターで定義しなくてもチャートを見ればわかります。
こういう時にサインが出ても休むも相場という戦略を取ることができます。
注意することは、休み癖がつき損失を回避しようとするとイップスとなってしまうことです。
トレードを休む際の注意は、大局で判断しすぎても目先で判断しすぎてもいけないという事です。
4つも5つも時間軸を持ち出して何かとトレードを見送る理由をつけるとどこもエントリーできなくなります。
かといって個々の場面で損失を避けようとしても事前には絶対に勝ち負けはわかりません。
目先の勝ち負けはわからないので、個々のエントリーサインが出るたびに行くか見送るかを迷っていてはやはりどこもエントリーできなくなります。
私の場合朝チャートを見て、今は攻める相場と判断したら節目を割らない限りサインが出たら絶対に全て仕掛けると決めます。
そうしないと個々の場面で損失を回避しようとして見送り癖がついてしまうからです。
システムが機能しそうな相場で見送っていて大きな機会損失を出すと期待値が狂ってしまうからです。
逆に攻めるべきでない相場と判断したら消極的になり、攻めるべき相場が来るまで様子見主体となります。

システムが機能しない場面がチャートを見ればだいたいわかると言っても、問題はいつ機能し出すかがはっきりとはわからないことです。(逆に今機能していてもいつ機能しなくなるのかもわかりません。)
というかわかればトレードは全く苦労しません。
ある程度の兆候が出ればすぐさま切り替えなくてはならないのを、常に消極的にいく癖がついてしまうと攻めるべき局面に足が重くなってしまう可能性があります。
口座残高が減るのはそりゃ嫌なものです。
しかし、リスクを取らねばリターンは無く、口座残高を全く減らさずにリターンを得続けようと考えるのはあまりにも自分勝手な都合です。
損失を避けようとするのはトレードを歪めてしまうのです。
損失を受け入れ始めて土俵に立つことができます。

最初のうちはどうしても損失を拒む感情が働き正常なトレードの邪魔をします。
ですから休むも相場の判断は応用の範囲であり、手法を確立し自分のものにしないうちにそれを実行しようとすると、「最初から機械的にシステム通りやってた方がよっぽどマシだった」という結果になる可能性が高いので注意が必要です。
実際私も常に裁量判断で的確な判断ができるかというとそうではありません。
せいぜいドローダウンをほんの少し減らすといったことろでしょう。
収益も機械的にやっていた方が間違いなく高い事でしょう。
ですが微量でも安定性を高めないと玉数をいつまでも増やせないので苦肉の策として「休むも相場」を取り入れているといったところでしょうか。


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