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FXにおける建玉の手仕舞い方法 その2
前回の記事でポジションは分割で手仕舞いした方が良いという事を書きました。
具体的にどう手仕舞いするのか。
私はだいたい2通りのパターンがあって、1つは“スイング寄りな手仕舞い”、もう1つは“デイトレ寄りな手仕舞い”のどちらかを使い分けています。
といってもやる事自体は大きく変わるわけではありません。

まずスイング寄りな手仕舞いについて。
これはスイングトレード全般や、デイトレードでトレンドの強い相場付きで採用する利食いパターンです。
このパターンはポジションを次のように考えます。

玉の5割は利益を追求するポジション。
残りの5割は上記の5割の玉の利益を引っ張る為のポジション。

まず仕掛けをした後に多いパターンはどういうケースでしょうか?

私の場合、
・殆ど思った方向に行かずそのまま損切りになってしまうケース
・少しは思った方向に行くものの結局損切りになってしまうケース

こういうケースが圧倒的に多いのです。
前者の場合はどうしようもありません。
そのまま損切りするのみです。
しかし後者のパターンが厄介なのですね。
少し思った方向に行ったので負けないようにと残りのストップを同値に変更する。
そうすると損切りになっていた場合はチャラになるのでOKなのですが、同値で振り落とされた後に思った方向にグーンと伸びるというケースも出てくるのです。
かといって最初のストップのまま粘った時に限って損切りとなり、「しまった!同値で返済すべきだった!」などと後悔するのですね(笑)

この後者のパターンがどう転んでも良いように最初に述べた“5割の利益を引っ張る為のポジション”を使うのです。(ロスカット幅が大きい時は6割となることもあります)
この5割のポジションを損切り幅の1倍~3分の2程度の値幅で利食いしてしまうのです。
例えば損切り幅が20pips程度ならば20pipsで半分を利食い出来れば残りはロスカットになっても引き分けです。
損切り幅が30pipsある場合、この5割の利食いを30pipsに指すとかなり時間がかかることが多くストレスが溜まるので20pips程度でもいいでしょう。
+20pipsで5割を利食い出来れば残りは30pipsで損切りになっても1枚あたりの損失は5pips程度で抑えることができます。
これは当初の損失想定額の6分の1程度なので小さな損失で済ますことができます。

残りの5割は、1割を損切り幅×2の値幅で利食い、1割を損切り幅×3の値幅で利食い、1割を損切り幅×4の値幅で利食い、最後の2割はトレイリングストップ(私は1割を浅めのトレイリングストップ、1割を深めのトレイリングストップにすることが多いです)といった感じです。
機械的に30pips刻みにしたり50pips刻みにしたりするのも良いでしょう。(損切り幅とどの時間軸の波を狙うかによって利食い幅は変わります)
どういう比率で手仕舞いすると1枚あたりの平均pipsがどれくらいになるのかはエクセルで簡単に計算できます。
私の場合以下のようなグラフでシミュレーションしています。
例えば100枚でエントリーした場合を見てみましょうか。(図では損切り幅15~20pips程度を想定していますがスイングは損切り幅が30pipsを超えることは多くあります。その場合は利食い幅を調整です)

2021-0501-b.png

枚数とpipsを入力すれば最終的に1枚あたりのpips数が出てきます。
エクセルは素人ですが簡単な計算式で求められます。
トレイリングストップで引っ張る2割はその時によって全然違うので、これまでの売買データを振り返ってトレイリングストップした場合の平均pipsなどを求めて適当に入力すれば良いでしょう。

損失に対する利益の見込みは、利益2:損失1以上が理想ですが、いつも思惑通りに行かないので利益1.5:損失1でも良いでしょう。(勝率にもよります)
色々シミュレーションしてみてください。
ただし完璧を求めるとドツボにハマります。
通常だと非常に難しい利食いを適当にやってもなんとかなるよう分割で手仕舞うのですから、トータルで利益が残る、安定性が高まるという2点を重視してください。

この手仕舞い方は持越し前提で大きな値幅を狙うスイングトレードに向いています。
スイングトレードは時間軸が長くなる分ノイズの値幅も大きくなるのでストップがタイトだったりトレイリングストップの引き上げが早すぎると振り落とされることが多いのです。
また、振り落とされた後に寝ている時間で再仕掛けが出来ないという事もありえるでしょう。
ですから最初の利食いさえ出来れば残りは最初に決めたストップのままにしていても引き分けか軽微な損失で終わらすことが出来るという状態にする手仕舞い方となります。(すぐストップを引き上げたりすると寝ている最中に振り落とされた後に思った方向に行ったりすること多いので)

つまりトレンドに乗っかるスイングトレードにうってつけの手仕舞い方でもあり、デイトレベースでも非常に強いトレンドが出ている時で含み益ならば持ち越したい場合もこの手仕舞い方が有効になることがあります。
この手仕舞い方だと“少しは思った方向に行くものの結局損切りになってしまうケース”が損失でなく引き分けか軽微な損失に収まるので長い目で見れば勝率を上昇させドローダウンを減らすことができます。
また、分割だとこの“少しは思った方向に行くものの結局損切りになってしまうケース”で同値決済した後に思った方向に行って悔しい思いをすることもなくなります。
見込める値幅が大きいので機会損失を出したくないスイングトレード、トレンドが強い時のデイトレ向けというわけです。

ちなみに最初の利食いまで時間がかかりすぎたり横ばいになってしまったりしてタイムストップなど途中撤退する場合は4割を手仕舞います。
その後順行した場合は1割を最初の利食いとして残り5割は1割ずつに分け当初の予定通り損切り幅の倍数分くらい大きな値幅を狙っていきます。
5割は“利益を追求するポジション”なので期待値をなるべく減らさないよう利食い幅を変に狭めたりしません。
その場合最初の1割の利食いで残りがロスカットになっても引き分けという状態は諦めることとなりますが、それでも最初の予定の損失よりは軽減されていると思います。
スイングの場合大きい動きを逃して期待値を減らしたくないので5割の“利益を追求するポジション”はあくまで大きい値幅を狙います。


次はデイトレ寄りな手仕舞いについて。
これもやることはそう変わりません。
ただし狙う値幅がスイングと違ってきます。
例えばGBP/JPYの場合2012年くらいからの統計だと1日の値幅は平均値や中央値を考慮すると130~150pips程度です。(金融商品ごとにMT4で日足のエクセルデータをダウンロードして計算すればすぐわかります)
デイトレでその日の値幅全部を取ることなど不可能ですから、3分の1程度、40~50pipsくらい取れれば大成功でしょう。
15分足ベースの波もだいたい50~60pips程度です。(1時間足だと120~150pips程度ありますが)
ターゲットを50pips程度と割り切り、玉の大半を+10~50pips程度で利食いしてしまう利食いの仕方をします。
スイングみたいに最初の半分を15pipsで手仕舞うとターゲット値幅が狭いデイトレでは平均獲得pipsが結構下がってしまうので、最初の利食いは2割にしましょうか。
そして最初の利食い幅を損切り幅15pipsの3分の2にして+10pipsで利食いとします。
例えば+10pipsで2割、+20pipsで2割、この段階で4割を損切り幅15pips分で利食いしたことになります。続いて+30pipsで2割、+45pipsで2割、1割はテクニカル的なターゲットイグジットで60~80pips程度、残り1割はトレイリングストップといった感じです。
デイトレだとロスカット幅を小さく済ませられることが多いので、仮にロスカット幅15pipsでこのように手仕舞えれば利益2:損失1以上になることもあります。
100枚でエントリーした場合の想定利益を見てみましょうか。

2021-0501-b2.png

順調に+60pipsまで行けば損切り幅15pipsの2倍程度の利益は出ます。
1時間足ベース以上の大きな波に乗れた場合は+100pips以上の含み益に行くこともあります。
そういう場合はトレイリングストップ用の1割を更に5分割にするなどして+80pips、+100pips、+120pipsというように利食いしてもOKでしょう。(50枚以上でエントリーしていれば可能です。決済の自由度が上がる分発注の単元は多い方が良いので1万通貨単位でしか発注できない業者より1000通貨単位で発注可能な業者が良いでしょう)

仮に+10pipsで2割、+20pipsで2割利食いした後建値に戻った場合3割を同値で決済すれば残り3割はロスカットでも引き分けです。
また、+10pipsで2割利食いした後思うように順行せず逆行し、テクニカル的な要素(ローソク足の切り下げなど)で、2割を同値付近で決済、残り6割が▲15pipsになった場合は最初予定していた損失の半分程度で済みます。

これらのケース(1~2回程度の利食い→同値で一部手仕舞い)で、同値で一部手仕舞いした後順行してグーンと伸びる場合では、途中で落とされた分の利益が無くなってしまうので期待値は減ってしまいます。
スイングでこういうパターンになると後で取れる分の利益が大きく減ってしまい「同値で決済しなければ良かったな~」となってしまうので、スイングの場合は玉の半分(もしくは6割でもいいですよ)を最初の利食いで手仕舞いして残りを同値で手仕舞わなくてもいいようにするのです。
しかしデイトレの場合は最初から手堅く50pips程度順行が目標なので、このように同値で一部落とされてしまってもそんなに痛くないのではないでしょうか?
そこはお好みで良いと思います。
デイトレでも半分手仕舞いしてしまい残りは同値で切らない方が良い結果が出るというデータがあればそれを採用しても良いと思います。
要するに引き分けに持ち込むことを重視するのか、それとも軽微な損失を積極的に受け入れて利益を追求することを重視するのかということですね。
自由度が高いのでそれは各自判断するしかありません。

ちなみに同値決済と書きましたが、私は同値での手仕舞いがテクニカル的な要素が無いので好きではありません。(特に抵抗を上抜いて買った場合などは同値まで落ちてきたらそこが支持抵抗逆転する事が多いので、綺麗に同値で落とされた後思った方向に行くことが多い気がする)
あくまでテクニカル的な要素(ローソク足切り下げ)などで同値付近というケースが多いので、ここでは便宜上同値と書いていますのでご注意を。

余談ですが、私のようにポジションを5分割にすると発注は結構面倒になります。(もしJFX、ヒロセ通商、外為どっとコムの決済が重複して出せるトレードツールがなければ5分割で細々と決済する方法は非常に面倒なのでもう少し簡素にすると思います)
ですから最初の+10pips2割、+20pips2割を合体して+15pipsで4割にしてしまっても良いのです。
実は以前は私もそのようにしていました。
しかし私が損切りになったトレードを分析してみると最大順行幅が10pips以上15pips未満というケースは結構あったのですが、15pips以上20pips未満というケースが案外少なかったのです。
つまり最初の利食いを10pipsにしてしまえば勝率がかなり改善するということです。
いや、勝率というより一度も利食いにならずに損切りになってしまうというトレードを減らすことができるということです。
しかし15pips~20pipsが通常の損切り幅なのに4割も+10pipsで利食いしてしまうと損失に対する利益の期待値が減ってしまうので10pipsの分は2割で済ます対応です。
分割だと利食い幅は自由度が高いので自分のトレードを分析してお好みの設定を確立していくと良いと思います。


まとめると、
スイング寄りな手仕舞いは最初に半分薄利で手仕舞う事により、残りはノイズで落とされない状態・ロスカットになっても引き分けか軽微な損失で抑えられる状態にし、大きい値幅を徹底的に追求するスタイル
デイトレ寄りな手仕舞いは手堅く50~60pipsを目標にするが毎回そこまで順行するかはわからないので小刻みに利食いし結果的に平均+20~30pips程度を取りに行くスタイル
といった感じでしょうか。

まあやることはそんなに変わりません。
小刻みに利食いすることにより前回の記事にも書いたように、“どんな結果になってもそこそこ納得いく結果となる”ということです。
エントリー後どうなるかは誰にもわかりませんしあらゆるパターンがあります。
どんなパターンになっても収益をまあまあ安定させられるよう分割で手仕舞うのでした。

これを応用して、全ての玉を分割でトレイリングストップにできないかと考えたこともあります。
先述したような機械的に〇〇pips刻みで利食いするのではなく、例えば玉の4割は順行後に凄く浅めのトレイリングストップ、3割は中くらい、3割は深めのトレイリングストップといった感じです。
これはトレンドに追従するにあたりかなり優れた方法だと思います。
強いトレンドが出た時は物凄く大きい利益となりますし弱いトレンドでもそこそこの利益を確保できます。
しかしこれだと長時間画面に張り付かなくてはなりません。(自動でストップを引き上げてくれるトレール注文という機能もありますがテクニカル的な要素を入れれないので実用的ではないです)
トレイリングストップの引き上げ(売りの場合引き下げ)作業が遅れてしまうと収支が結構変わってしまいます。
ですがこれまで書いた方法のように機械的に〇〇pips刻みとかでOCO注文を入れておけば画面に張り付く頻度も減りますしトレイリングストップの玉の比率もかなり小さいので引き上げ作業が遅れても大きな影響はありません。
そんなわけでエントリー後はOCO注文を分割で出しておくというスタイルが私には一番合っていると感じているのでそのようにしています。

デイトレだとすぐ上昇しないと不自然な場面で買っている場合はタイムストップやローソク足の切り下げなどでタイトな途中撤退を考えますので場に張り付きますが、大抵の場合15分おき~1時間おきにチェックすればいいゆとりのあるトレードスタイルです。
スイングの場合だと逆指値や指値でIFD注文、IFDO注文を分割で予め出しておくので知らないうちに約定して利食いが進んでいることもあるくらいです。
自分の生活スタイルにあった手仕舞い方法、かつ検証・シミュレーションで優位性があると判断したやり方をすることが長く続けていくうえで大事だと思います。
参考になれば幸いです。


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FXにおける建玉の手仕舞い方法 その1
相場において損小利大は適当にエントリーしてもトータルで勝ててしまう非常に優位性の高い手法です。
相場の参加者の9割以上が退場してしまうのはまさに損小利大の逆であるコツコツドカンをしてしまうからです。
ならばコツコツドカンの逆である損小利大をやれば普遍的に勝てるのですね。

しかし損小利大は勝率が著しく低下するという問題点があります。
勝率が低いとドローダウンが大きく安定性に欠け、玉を増やしづらいというデメリットがあります。
既に莫大な資産を持っている、あるいは兼業トレーダーで給料から一定な充分な額を毎月補填できるというのなら損小利大は非常に優れた実用的な手法ですが、そうでないトレーダーにとっては損小利大でアグレッシブに資金を増やしていくのは難しいところです。

ではコツコツドカンでもいいから勝率の高さでカバーするという手法はどうか?
期待値がプラスであればコツコツドカンでも良いのです。
しかし僅かな値幅を拾うだけで資産を増やそうとすると必然的にある程度のレバレッジを利かせなくてはなりません。
そのレバレッジを利かせた状態でドカンをくらうと精神的に大きなダメージを受け、正常なトレードを次からも同じように継続していくのが心理的に難しくなる可能性があります。
損小利大の低勝率も連敗で心理的にモチベーションを維持しづらいという事がありますが、損小利大は1回の勝ちでそれまでの負け続けを大きくカバーできるのに対し、損大利小は負けを補填するのに何回もの勝ちが必要になるので個人的には後者の方が心理的に苦手です。
損小利大は慣れたら負けるのが当たり前になって1回1回のトレードに期待が生まれず負けが苦痛でなくなるのですが、高勝率トレードは負けが、特に連敗が非常に苦痛を感じるという理由もあります。

また、高勝率を維持するには相場観や適切な裁量判断に依存するところもあり、心理面でブレがあると適切なエントリーができなくなって調子を崩してしまうという可能性もあります。
心理面以外にも取引コストという問題があります。
トレードは約定した時点でスプレッド分の損失が発生しているのです。
逆指値で数pips滑ることもあります。
小幅な利益ばかり狙っていると、長い目で見ると利益に対するこの取引コストの圧迫が案外馬鹿にならないものです。

どちらも一長一短なので、私は一番良いと考える方法は両者のいいところ取りをしてしまうことです。
ポジションの手仕舞いをどのようにするのが良いのか?
本題に入ります。


ポジションを持ったらどこで手仕舞うか?というのはトレーダーにとって永遠のテーマになりえます。
エントリーと違いイグジットは非常に難しいです。
というのも完璧を求めるから難しく感じるのです。
良い位置で利食いする。良い位置で撤退する。良い位置で損切りする。
値動きというものはノイズだらけなので、完璧な位置で手仕舞うというのは不可能です。
仮にたまたまドンピシャな手仕舞いが出来たとしても今後同じように完璧に手仕舞いし続ける再現性などありません。

ではどのような手仕舞いが適切なのか?
もちろんある程度の利益をそこそこ頂ければ良いと割り切るというのも良いでしょう。
しかしそのそこそこをどのラインにするのか?
どの基準でイグジットをしようと何かしらの不満は残り、どうにもならない反省を繰り返すかもしれません。

利食いしたら更に伸びた。
大きく伸びたのでもっと伸ばそうと思ったらトントンに戻った。
含み益になったがトントンに戻ったので同値決済したらそれが振り落としでグーンと思っていた方向に伸びた。
含み損が続いて30分経過したのでタイムストップで手仕舞ったら思っていた方向にグーンと伸びた。
今度はタイムストップで手仕舞いせず粘ったら損切りになった。

挙げたらキリがありませんが、どんな手仕舞いの基準を設けようと裏目ることはあり、悔いが残ります。
“そこそこ”頂ければ良い、というのも、実はその“そこそこ”をどのラインにするかということは相場状況(トレンド相場、横這い相場、高ボラ相場、低ボラ相場)によっても異なってくるので一律のラインを決めることが極めて難しいのです。
機械的に決めることは難しく、かといって裁量で決めたとしても毎回結果に対して何らかの不満が残るでしょうし、その手仕舞い方法が機能しない相場環境が続くとトレードの調子が崩れてしまうことにもなりかねません。

ではどうするか?
それはポジションを分割して手仕舞いするという事で解決できます。
ポジションの一部は薄利で手仕舞いしてしまう。
残りは引っ張る。

こうすることで、
① エントリー後グーンと伸びた”
② エントリー後ある程度は伸びたが切り返して結局損切りになった”
③ エントリー後ある程度は伸びた後切り返してきて損切りになるかと思ったが、ギリギリ損切りにヒットせずに再び思った方向にグーンと伸びた”
このようなどのケースが起きてもそこそこの利益を収めることが可能になります。
つまり収益の安定性が高まるのです。

これが一括売買だったらどうでしょう?
“エントリー後グーンと伸びた”①のパターンでも、ある程度伸びたので利食いした途端更に伸びて大きな利益を取り損ねたという事はあるでしょうね。
で、伸ばそうと思った時に限ってトントンになってしまうこともよくあることです。
特に難しいのが②と③です。
ある程度伸びて同値で手仕舞った場合、②のケースでは結果オーライですが③になった場合にやはり大きな利益を取り損ねます。
粘った時に限って損切りになり、諦めた時に限ってグーンと思った方向に伸びるのは日常茶飯事になりますね。

相場ではノイズの動きが多々発生します。
仮に思った方向に行ったとしても、それまでに持たせてくれない動きをすることが多いのです。
それは長時間横這いだったり、振り落としの動きが発生した後思っていた方向に行ったりするような値動きです。
皆さんも多々経験したことがあるでしょう。

それでは、例え損小利大を狙うにしてもある程度の量のポジションを薄利で利食いしていてはどうでしょう?
例えばロスカット幅15pipsでエントリーした場合、玉の半分を15pipsで利食いしてしまえば残りは逆行してロスカットになっても引き分けで終わらす事が可能です。
負けが無くなると精神的に安定した状態を生み出し、残りは思い切り利を伸ばすことも可能です。
つまり先述した①、②、③全てのパターンに対応できるということです。

エントリー後すぐ損切りになってしまったケース、これは仕方ありません。
一括で決済しようと分割で決済しようとエントリーポイントが間違っていたという話なので、これは普通に損切りするしかありません。
しかし難しいのは順行した場合なのです。
分割で決済すると難しい順行した時の手仕舞いが非常に楽になります。
高勝率の薄利の手仕舞い、損小利大で大利を狙う手仕舞い、双方の利点を併せ持つ手法となります。
つまり普遍的優位性のある損小利大と、高勝率の薄利狙いを両方取り入れ、どのような相場環境、値動きになっても安定性をアップさせるという意図となります。
もちろん損小利大の手仕舞いに比べれば収益は格段に落ちます。
しかし安定性があれば玉の枚数を増やすスピードが高まるので、pips数は少なくても枚数の大きさでカバーしていくことが可能になります。
最大利益を放棄してでも安定性を取るということになります。
長くなりましたので、具体的な方法については次回に続きます。


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簡単なFX手法解説 75MAタッチ
トレーダーは多くの手法を使いこなさねばならないと考えている方は案外多いのではないでしょうか?
勝てるトレーダーは多くの引き出しを持っていて自由自在に使いこなすようなイメージです。
しかし私の場合4種類程度の手法を使い分けているだけです。(以前5種類と書いていましたがそのうちの2種が非常に似通っているので4種類に改めました)
その方が迷いも少ないしシンプルでわかりやすいからです。

それも最初から4種類を使い分けていたわけでなく、検証・訓練を数多くこなしていたらエントリーのパターンがだいだい4種類に分けられるのではないかと考えただけです。

どれも押し目買い、戻り売りが基本なので、押し目買い・戻り売りの中の仕掛ける値位置をパターン別にしただけではないでしょうか。
だから基本はどれも似たようなものです。
しかしお伝えするにあたってはパターン別にした方がわかりやすいのではないかと思います。

本日はそのうちの1つ、75MAタッチについて解説していきたいと思います。
手法はいきなりたくさん覚えるのではなく、少しずつ習得し使いこなせるようにするのが良いです。
もちろんここに書いてあるからと言っていきなり実際の資金を使って試すようなクレイジーな行動は絶対に避けてください
1つ1つの手法をしっかりと自分のものとして確立していくには長い年月を要するのです。
まずは過去のチャートで検証する、デモ口座で試すということから始めるのです。


移動平均線(MA)は最もポピュラーなテクニカル指標ではないでしょうか?
ポピュラーということは多くのトレーダーが使用しているということであり、機能しやすいと考えられます。
マニアックなテクニカル指標、複雑なテクニカル指標は必要ないと考えます。
ローソク足と移動平均線さえあればチャート分析は出来ます。

2021年 3/19 チャート
2021-0319-b.png


まず私の場合、移動平均線は25MA、75MA(全て単純移動平均線)を表示しています。
25MA(青線)と75MA(緑線)で相場を見ます。
他にも黄色や灰色のMAも描写していますが、これは上位足の25MA、75MAを下位の足でも視覚的にわかりやすくしているだけです。

例えば1時間足25MA、75MAは15分足では100MA、300MAとだいたい同じですので、15分足に黄色の100MA、灰色の300MAを表示してあるだけで、別に表示しなくても構いません。
4時間足の黄色線は150MAですが、それは日足の25MAとだいだい同じなので表示しているだけです。(24時間÷4時間=6。つまり25×6=150)

移動平均線はトレンドを把握するという使い方だけでなく、グランビルの法則でもあるように移動平均線は支持抵抗になることがあり便利な指標です。
なぜ25MAと75MAなのかについては昔から見ているというだけで特に理由はありません。
万能の数値というのは絶対にありません。
機能する移動平均線のパラメーターを探すことに意味はなく、それよりもそのパラメーターの指標の癖を身につけることの方が重要です。
50MAでも100MAでも、得意とするようになるのであればなんでも構いません。
そもそもグランビルの法則の移動平均線は200日移動平均線ですし。

私の場合25MA、75MAを見ていると書きましたが、今回は75MAタッチの手法について簡単に解説します。
詳しく解説すると物凄く長くなり、読む気も起こらなくなると思いますのでできるだけシンプルに、です。

1時間足が上昇相場(価格>25MA>75MAの並びで、直近の高値を切り上げているような状況が望ましい)の時に、15分足75MAに価格がタッチした後の反発を買うという手法です。
下落相場においてはこの逆の状況で売るという事になります。
なお、応用して4時間足が上昇相場の時1時間足75MAタッチした後の反発を買う、4時間足が下落相場の時1時間足75MAタッチした後の反落を売るという仕掛けもできます。
1時間足の場合デイトレというよりややスイング感覚です。

発生頻度は相場状況によって違うので何とも言えませんが、今年1月に入ってからは深夜を除き15分足で12回ほど、1時間足で3回ほど出現していますので月に5回程度、つまり平均すると週に1回程チャンスがあると思います。(全く出現しない週もあります)
週に1回しかチャンスがないなんて少なすぎるんじゃないか!?と思われるかもしれませんが、これは4種類の手法のうちの1つです。
4種類が合わされば月にチャンスは10~20回程度にはなります。(残念ながら4倍のチャンスにはならないのですが…)

デイトレードといっても毎日取引する必要はないのです。
得意な場面が来た時だけエントリーするようにトレードを厳選すれば毎日場に張り付きっぱなしで忙しい取引をし続ける必要はありません。
というよりも私は子供を幼稚園に送り迎えしたり夕飯を作ったり家事をしたりでずっと場に張り付いていられるわけではありませんので、場に張り付きっぱなしで何度も取引するスタイルは無理なのです。

話を戻します。
条件は先に述べたように、上位足の1時間足が上昇相場の時に15分足75MAからの反発を買う、もしくは1時間足が下落相場の時に15分足75MAからの反落を売る、というものです。

チャートを見てみましょう。
仕掛けのポイントはピンクの丸の部分です。

15分足いくつか
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2021-0321-b1.png

2021-0321-b2.png
↑3つめのチャートは最初の75MAタッチのポイントが深夜なので起きていないでしょうが、朝に再度タッチから反落しています。


頻度は減りますが1時間足でも機能します
2021-0321-b3.png

タッチといっても、ピッタリでなく多少抜けた後でも全然構いません。

注意点を3つほど。
1つめは、なんでもかんでも75MAタッチで仕掛けるのではなく、他の根拠と重複するポイントの方が精度は上がります。
支持線、抵抗線と重なる、フィボナッチ61.8%押し、もしくは半値押しと重なる。
こういうポイントは機能しやすいです。

どういう価格が支持抵抗になりやすいかという事はここでは詳しく書きませんが、一般的に急激に値動きが反転したポイントです。
ローソク足で言うと髭が長いようなところです。
私は日々のチャートで支持抵抗になりそうな価格帯はMT4のレクタングル機能(チャートで青緑色の四角で囲ってあるところ)で視覚的にわかりやすくしています。

2つめの注意点は、75MAが右肩上がり(売りの場合は右肩下がり)になっている、もしくは25MAと75MAが収縮している局面が望ましいという事です。
MAの傾きも見る必要があるということですね。

MAの傾きが右肩上がりという事はそれだけ強い上昇トレンドが出ている局面が多いです。
MAの傾きが右肩下がりという事はそれだけ強い下落トレンドが出ている局面が多いです。

端的に言うとトレンドが強い方が機能しやすいという事ですね。
もう1つは25MAと75MAが収縮している局面。
こういう局面は次なる大きな動きの前触れになっていることがあるのでチャンスなのですが、ただ揉み合いで難しいことも多いのでわかりにくければ様子見でも良いでしょう。
過去のチャートをたくさん見てください。

3つめは、長い間一貫して25MAなど浅い押しを繰り返し上昇してきた相場でいきなり75MAタッチする局面は、75MAが支持として機能せず割り込みに来ている可能性が高いという事です。(下落相場の場合は逆)
上昇→押し目→上昇→押し目…という上昇相場のリズムが狂いかけてきた局面ですね。
これも過去のチャートを多く見てください。

非常にシンプルな手法ですよね?
ですがこういうシンプルな手法を数個使い分け、得意な場面を待ってエントリーすることを淡々と繰り返すだけで口座は気が付けば増えているのです。
注意点を3つほど書いていますが、ここには書ききれないような注意点、コツなどはもっとたくさんあります。
しかし感覚的な事も多く、言葉で完璧に伝えることは難しいし、複雑になりかえって混乱させてしまうと思ったので簡単な解説にしました。
はっきり言って裁量トレードの手法をそっくりそのまま人に伝える事は不可能です。
各々が検証し、自分のものとして確立するしかありません。

ですがシステム的な事を伝えることは容易です。
75MAタッチからの反発を仕掛ける。
これは一種のシステムですね。
それに加えてどういう相場の背景が必要か、手仕舞いはどうするかということは各々が自分で確立するしかないのです。

ちなみに仕掛けた後の手仕舞い方法についてはいつか詳しく書くとして、ここでは簡単に解説します。
まず損切り(ロスカット)は75MAタッチで反発する事を前提に仕掛けるのですから、75MAタッチの足を割り込んだところに逆指値をセットします。
ボラティリティにもよりますが2~5pips程度離したところに私はセットしています。
場を見ていれば逆指値にかかる前に割った瞬間成り行きで損切りする事もあります。
(成り行きで損切りするのは逆指値はスリッページが発生することが多いからです。ただし必ず逆指値はセットしてください。損切りの逆指値なしでトレードするのはシートベルトをせずに運転するのと同じです。停電などでパソコンやルーターがダウンしたことも考えての事です)

利食いはボラティリティにもよりますが、ポンド円15分足ならばポジションの5割を15pips程度で利食い、その後+30pipsで1割、+45pipsで1割、+60pipsで1割、+80pipsで1割、最後の1割はトレイリングストップというように分割で決済していきます。
(※OCO注文を分割で出すのは面倒ですが、ヒロセ通商、JFX、外為どっとコムのトレーディングツールは決済が重複して出せますので非常にスピーディーに決済注文を出せます)
15分足で仕掛けた場合、通常のボラティリティならば損切り幅は15~20pips程度です。
まず15pipsで半分を利食い出来れば残りはロスカットになっても引き分けか微損で済むので安心して引っ張ることができます。
どこまで伸びるか予測する事は不可能ですので、どんな結果になってもいいように機械的に分割で決済します。
利食い幅は好みの設定で構いませんが、言えることは利食い幅が大きいほど勝率は低下し収益は増加し、小さいほど勝率は高まり収益は減少するという事です。
正解はありません。

仕掛けについては15分足の75MAタッチのローソク足を2pips程度抜いた時(買いの場合はASKレート基準なのでスプレッドが1pipsならば3pips上抜いた時)がポイントです。
しかし私の場合強そうな支持抵抗と判断したら5分足のローソク足を抜けた瞬間、5分足で大きい髭線が確定した瞬間、15分足で髭線が確定した瞬間、最初から買い指値・売り指値待ちなどというようにかなり早めにエントリーする事も多いです。
その方がロスカット幅を小さくできますので。
どの方法が良いかは各々が検証・訓練により確立していくしかないので正解はありません。
素早いエントリーはロスカット幅を小さくできますが支持抵抗を判断する精度が低いと勝率は低下するので注意が必要です。

今回は75MAタッチについて簡単に解説しました。
興味があれば検証してみてください。


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