損切りの重要性 その2
2014-11-09(Sun)
前回の記事の続きです。
例え適切な損切りの位置を頭ではわかっていても、実際に行動できないことがあります。
人間には「自分の過ちを認めたくない」という性質、本能があるからです。
いざ損失を確定するためにクリックしようと思っても間違いを認めたくなくて、つい損切りを先延ばしにしてしまうのですね。
どうしても損切りに抵抗があり渋ってしまうのならば最初に必ず機械的に損切りしてくれる逆指値注文を入れておきましょう。
特にOCO注文は利食いも損切りも同時に行ってくれますので便利だと思います。
私は先物の場合OCO注文の損切りは逆指値に比べてスリッページが生じる頻度が多い感覚がありますので利用せずに、損切りに掛かりそうになったら利確注文を取り消し早めに手動で逆指値を入れていますが、いざという時に躊躇してストップ注文を発注できない経験がある方はOCO注文でもいいと思います。
損切りできないよりはマシですから。
(ちなみにFXではホールド時間が長いので常にOCO注文を利用しています)
1つ1つのトレードが成功なのか失敗なのかの判断は、利益になったか損失になったかで決まるのではありません。
損失になってもルール通りに行ったのならば正しいトレードですし、逆に利益になっても間違ったトレードというものはあります。
例えば、最初エントリー価格から50円下の位置をストップ価格と決めていたが、そこを割り込んでも粘ってしまい損切りできず、一時はマイナス100円になっていたが後からエントリー価格に戻り更に順行して利益になった!というトレードは成功トレードでもなんでもありません。
利益になったとしても明らかな失敗トレードです。
典型的なコツコツドカンタイプのトレーダーの発想ですね。
そのような粘りのトレードを繰り返していてはいずれマーケットから手痛い仕打ちを喰らうことになります。
損切りを粘らないといけないようなトレードをやっていること自体、トレードの根拠・前提など何かがおかしいのです。
エントリー前から厳格な損切価格を決め、エントリー後前提が崩れたら必ず損切りすることを厳守しましょう。
あと、損切りに掛かった後思惑通りに順行することがありますね。
こういうことはどうしてもたまに発生しますが、支持抵抗、値動き、時間を見定める精度を上げていけば頻度は少なくなると思います。
また、前回の記事にも書いたように、単に逆行30円など機械的な価格のストップで損切りの設定が適切でない場合もあります。
損を小さくしたいがために前提が崩れるラインよりもストップが内側にあってはノイズの動きでストップに掛かりやすくなってしまいます。
単にストップは狭ければ狭いほど良いというものではなく、前回の記事でも書いたように“エントリー前提が完全に崩れる”ラインに置くのです。(損切りラインに掛からなくてもタイムストップを定めて途中で少しずつ撤退するのはOKです。含み損のポジを所有する時間よりも含み益のポジを所有する時間の方を長くする、“時間”によるストップも有効な考え方の1つです。ただし一部は完全に前提が崩れるラインまでホールドする方が良いでしょう)
損切り貧乏にならないためにも仮想売買などで研究・練習してみてください。
決して「損切りさえしなければ利益になっていたのに・・・」という発想に転換してはいけません。
損切りはトレードにおいて不可欠なものなのです。
私はこれまで大抵のトレーダーがやらかしそうなありとあらゆる様々な失敗をしましたが、「あらかじめ決めた損切りの位置を超えて損切りを躊躇してしまった」という失敗は偶然にも無いです。
なぜかというと、一番初め株式投資を始めた時はカタログを見て気に入った会社の株を選び1か月以上持ち続けるという、今思えばとんでもなく酷い売買をしていたのですが、その時そもそも損切りということ自体知りませんでした(ですから損切りを渋るとか躊躇するという感覚がありませんでした。危険ですが・・・)。
予め損切りの価格を設定していないのですから当然損失は膨らみました。
そのとき損切りという事を知り、「損切りしないとこうなるんだな~」とあっさり理解し、トレードは前提を立てて仕掛けをしないといけないものだと学びました。
というわけで損切りを渋ったことは一度もありません。
「損切りしないとより大きく損する可能性が高い」と運良く初心者の早い段階で頭に染みついたので躊躇しないのですね。
むしろ損切り価格に達したら躊躇うどころか一刻も早く切りたくなるので早いうちから良い習慣がつきました。
一度失敗すると教訓となりますね。
失敗することは良いのですが、同じ失敗は2度と繰り返さないことが大切です。
特に損切りの躊躇は1度の失敗で致命的なリスクとなる可能性を孕んでいますので、絶対に同じ過ちを繰り返してはいけません。
まだ実弾トレードに慣れていない方は逆指値やOCO注文で必ず損失を限定するようにしてください。
それでもダメで「逆指値をズルズルずらしてしまった」などの行動をしてしまうのならば「ストップを反対方向にずらしてしまったら1週間トレード禁止」という厳しいペナルティを科すのもいいでしょう。
トレードは基本的に自分で判断し自分で実行する仕事なので、規律というものが絶対に必要です。
甘えが出てしまってはいけません。
規律を持って損切りを徹底できるようにしましょうね。
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例え適切な損切りの位置を頭ではわかっていても、実際に行動できないことがあります。
人間には「自分の過ちを認めたくない」という性質、本能があるからです。
いざ損失を確定するためにクリックしようと思っても間違いを認めたくなくて、つい損切りを先延ばしにしてしまうのですね。
どうしても損切りに抵抗があり渋ってしまうのならば最初に必ず機械的に損切りしてくれる逆指値注文を入れておきましょう。
特にOCO注文は利食いも損切りも同時に行ってくれますので便利だと思います。
私は先物の場合OCO注文の損切りは逆指値に比べてスリッページが生じる頻度が多い感覚がありますので利用せずに、損切りに掛かりそうになったら利確注文を取り消し早めに手動で逆指値を入れていますが、いざという時に躊躇してストップ注文を発注できない経験がある方はOCO注文でもいいと思います。
損切りできないよりはマシですから。
(ちなみにFXではホールド時間が長いので常にOCO注文を利用しています)
1つ1つのトレードが成功なのか失敗なのかの判断は、利益になったか損失になったかで決まるのではありません。
損失になってもルール通りに行ったのならば正しいトレードですし、逆に利益になっても間違ったトレードというものはあります。
例えば、最初エントリー価格から50円下の位置をストップ価格と決めていたが、そこを割り込んでも粘ってしまい損切りできず、一時はマイナス100円になっていたが後からエントリー価格に戻り更に順行して利益になった!というトレードは成功トレードでもなんでもありません。
利益になったとしても明らかな失敗トレードです。
典型的なコツコツドカンタイプのトレーダーの発想ですね。
そのような粘りのトレードを繰り返していてはいずれマーケットから手痛い仕打ちを喰らうことになります。
損切りを粘らないといけないようなトレードをやっていること自体、トレードの根拠・前提など何かがおかしいのです。
エントリー前から厳格な損切価格を決め、エントリー後前提が崩れたら必ず損切りすることを厳守しましょう。
あと、損切りに掛かった後思惑通りに順行することがありますね。
こういうことはどうしてもたまに発生しますが、支持抵抗、値動き、時間を見定める精度を上げていけば頻度は少なくなると思います。
また、前回の記事にも書いたように、単に逆行30円など機械的な価格のストップで損切りの設定が適切でない場合もあります。
損を小さくしたいがために前提が崩れるラインよりもストップが内側にあってはノイズの動きでストップに掛かりやすくなってしまいます。
単にストップは狭ければ狭いほど良いというものではなく、前回の記事でも書いたように“エントリー前提が完全に崩れる”ラインに置くのです。(損切りラインに掛からなくてもタイムストップを定めて途中で少しずつ撤退するのはOKです。含み損のポジを所有する時間よりも含み益のポジを所有する時間の方を長くする、“時間”によるストップも有効な考え方の1つです。ただし一部は完全に前提が崩れるラインまでホールドする方が良いでしょう)
損切り貧乏にならないためにも仮想売買などで研究・練習してみてください。
決して「損切りさえしなければ利益になっていたのに・・・」という発想に転換してはいけません。
損切りはトレードにおいて不可欠なものなのです。
私はこれまで大抵のトレーダーがやらかしそうなありとあらゆる様々な失敗をしましたが、「あらかじめ決めた損切りの位置を超えて損切りを躊躇してしまった」という失敗は偶然にも無いです。
なぜかというと、一番初め株式投資を始めた時はカタログを見て気に入った会社の株を選び1か月以上持ち続けるという、今思えばとんでもなく酷い売買をしていたのですが、その時そもそも損切りということ自体知りませんでした(ですから損切りを渋るとか躊躇するという感覚がありませんでした。危険ですが・・・)。
予め損切りの価格を設定していないのですから当然損失は膨らみました。
そのとき損切りという事を知り、「損切りしないとこうなるんだな~」とあっさり理解し、トレードは前提を立てて仕掛けをしないといけないものだと学びました。
というわけで損切りを渋ったことは一度もありません。
「損切りしないとより大きく損する可能性が高い」と運良く初心者の早い段階で頭に染みついたので躊躇しないのですね。
むしろ損切り価格に達したら躊躇うどころか一刻も早く切りたくなるので早いうちから良い習慣がつきました。
一度失敗すると教訓となりますね。
失敗することは良いのですが、同じ失敗は2度と繰り返さないことが大切です。
特に損切りの躊躇は1度の失敗で致命的なリスクとなる可能性を孕んでいますので、絶対に同じ過ちを繰り返してはいけません。
まだ実弾トレードに慣れていない方は逆指値やOCO注文で必ず損失を限定するようにしてください。
それでもダメで「逆指値をズルズルずらしてしまった」などの行動をしてしまうのならば「ストップを反対方向にずらしてしまったら1週間トレード禁止」という厳しいペナルティを科すのもいいでしょう。
トレードは基本的に自分で判断し自分で実行する仕事なので、規律というものが絶対に必要です。
甘えが出てしまってはいけません。
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